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「衣」薀蓄(うんちく)書~福岡編~2007.03.05

こんにちは。

大津パルコ店スタッフの福岡です。

毎日 衣の店頭スタッフとしてお店に立ち、

様々な商品に出会う中で、今までに特に強く魅かれたのが

「富嶽シリーズ」。富嶽三十六景ロンTは、私のお気に入りの一枚です。

さて、その富嶽シリーズにも描かれている『富士山』の話題なのですが・・。

 最近、富士山を世界遺産にしよう!という声が 各地からあがって

いるのを皆様はご存知でしょうか?

人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた

貴重なたからもの、“世界遺産”。

その神聖かつ神秘的な響きを持つ“世界遺産”に富士山が・・!

とは、私達日本人なら諸手をあげて喜びたい事実なのですが、

なかなかそうもうまくはいかない様です。

樹海への廃棄物の不法投棄。

登山客によるゴミ問題。

雄大な富士山の全景とは裏腹に、その核となる部分は私達「人」により

汚されているのも事実なのです。

北斎が見上げた富士山。

その目に映る神々しさや崇高さを、彼は“迫力”という言葉と共に

作品に込めました。その作品が、浮世絵として人々の手に

渡り、芸術として、富士山の文化的価値を高めたのです。

この芸術作品は、きっとこの先何年間も 日本の宝として

伝わっていくでしょう・・。

そんな時、その作品にも負けずと劣らない『富士山』の景色を

次世代に受け継いでいくのが、今を生きる私達の務めかもしれません。

私自身、富士山は 東京行きの電車の中から一度しか見たことが無く、

“今年こそ歩いて頂上まで登りたい!”と密かに毎年思っています。

願いが叶うその時には、先人たちが遺した想いと、日本人としての

誇りを大切に、その勇姿を目に焼き付けてきたいです。

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