「気まぐれ日記」~工房内より~2007.05.01
皆様初めまして。
企画部の永田です。
「生地」や「染め」に関わる仕事をさせて頂いております。
普段何気なく着ている衣服の「生地」と、
じ~っとにらめっこした事がある人は意外に少ないのではないでしょうか。
一つ一つはとても軽い繊維ですが、その繊維を集め、
1本の糸へと紡ぎ、さらに「織」や「編」を施すことで生地になります。
何人もの職人が手をかけ、長い時間を渡り歩き、
生地となった物が手元に届いたそんな時、僕は思わず笑みがこぼれてしまいます。
バラバラだったピースをくっつけ、すこしずつ完成が見えてくるパズル。
ある程度のまとまりとなったピースが、
次はどこにくっつくのだろうとその凹凸の具合を見つめるかのように、
僕は生地とにらめっこをします。
どんな服になりたい?
どんな仕上がりになりたい?
と語りかけるかの様に…。
こうして出来上がった生地はまた次の職人のもとへと旅立ち、
新たにピースをつなぎ合あわせ、一着の服になり
最後は皆様のもとへと巣立っていきます。
完成した“衣”の商品に袖を通す前、少しにらめっこしてみて下さい。
その服が生い立ちを語りかけてくるかも知れません。
その時は必ず返事をしてあげて下さいね。
服も生き物ですので…。
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