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生地のハナシ - インディゴ撚糸 –2015.11.09

半袖、長袖 共に、オスティア・ジャパン衣の定番素材の1つ「インディゴ撚糸」。
着応えのあるずっしりとした太めの糸を使った生地や、重ね着にちょうどいい中細の糸を使ったもの、また裏毛と呼ばれる秋冬向けのスウェット生地など多様なアイテムに使われている生地を私たちはそう呼んでいます。
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「糸を撚る(よる)」という行動から名付けられたこの撚糸という素材。
撚るとは、ねじりあわせること。紙などの「こより」という使い方や、「よりを戻す」などという言い回しも、“撚る”からきているそうです。

では、なぜ撚るのでしょう・・・。
その目的は、一本一本の糸として強度を高める為。
そして、その糸が集まって、編まれたり、織られたりすることで丈夫な生地が出来るのです。

更に「インディゴ撚糸」はそんな糸に深みのあるインディゴ染めを施しています。
(「黒鉄」というカラーは、更に染めの回数を増やして深みを付けています。)

この丈夫でしっかりした生地とインディゴ染料との組み合わせ、私たちの身近にある ある物とすごく似ていると思いませんか? そう、ジーンズ(デニム)です。

まさに「インディゴ撚糸」はデニムと同じ染め方をした糸で、ジーンズにもなることができた糸を、素材感を活かしたまま生地にしているので、着用での経年で得られる色の成長はたまらなく魅力的な素材です。

そのため、このインディゴ撚糸と呼ばれる生地を使ったアイテムには“アタリ”や“味”が付きます。
長年着込んだ洋服は、着馴染みをすることで、無骨な表情と共に優しい着心地を得られる生地に変身し、袖口や首周りには冴えた色落ち感が。まさに“着る”ジーンズ。

何年経っても、何十年経っても、カッコよく着られる素敵な生地、それが「インディゴ撚糸」です。
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