新年のご挨拶 衣 主 (ころもあるじ)2011.01.05
あけましておめでとうございます。
毎年恒例、衣スタッフが店対抗で出し物を披露する衣のお祭り大忘年会も無事終わり、1年に1回のホントにわずかな時間ですが、スタッフみんなで“笑い”を共有する事が出来ました。
本社スタッフが「ゲタでタップダンス」というウルサイ出し物をするために、普通の忘年会が出来る会場ではOKがもらえず、いつも作品がズラリとならぶ衣のお店を片付けての自分たちでの手作り忘年会です。
私の役目は、その日の料理。福袋の最終仕上げで、ごった返す社内を横目で見ながら、持ちきれないほどの食材を買い込み、1日中奥まった台所の湯気の中です。
壁一枚の静と動…。
あと何時間かで集まるであろうスタッフの嬉しそうな顔を一人一人思い浮かべ料理をしていると、誰かのために何かが出来る喜びと、その相手がいてくれることに改めて感謝させられます。
そしてこの仕事を長くやっているうちに身についた困った癖。自分がかなりせっかちになっている事を反省し、忘れてしまっていたゆっくりと心地良い時間を取り戻せた時でもありました。
仕事と家事は似ているのかも知れません。 心臓が毎日一定のリズムで動いているように、食べる事も仕事も生活の基盤であり、毎日毎日、同じことの繰り返しでもあります。 ともすれば食事を「エサ」、仕事を「作業」感覚でこなしてしまう紙一重の狭間で戦ってきた自分に、「飽きたら負け!」と立ち上がる湯気に言われた気がしました。
人を想い、人との絆があって生まれるのが真のおもてなし。自分の体が気持ちいいと感じる空気、そこから出てくる“気”。職人たちが精魂込めて作った思いの“気”。
その“気”が衣から湯気のように立ち匂うよう…。そして作り手の努力が時を重ねるほど深まりますよう…。多くの思いを訴えかける作品を、今年もお届けしたいと思います。
今年も一年、宜しくお願い申し上げます。
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