BLOG

遠き地の魂2006.08.25

衣に遠く青森の地で出会ったという一人の若い?!絵本作家さんがいる。Epson001_2
彼は数年前,自分探しの旅の途中で「ねぶた師」と出会い、毎年ねぶた制作に大阪から通っているうちに
「青森の神様に呼ばれた」
と発してアトリエごと自分の人生も青森の地に預けた人だ。00600031
その彼がいつも遠い目で熱く語るのはねぶた制作のことばかり…
その熱意に影響され今年6月末、制作現場に立ち合わせてもらった。
その小屋は角材を無造作に組み、その周りに針金が絡み合い、墨とろうのにおいの中、和紙が散らばる、まるでガラクタ小屋。
設計図も無ければ指示書も無いねぶた造り…あるのは一枚の紙に描か00600032れた原画とねぶた師の頭の中にある出来上がり図のみ…。
私も思いつきで衣をつくるもののそのスケールの違いにただ、ただ脱帽。

隣の小屋では純白のねぶたが『師』に墨を入れてもらうのを待ってる。そのねぶたに光がはいった。
…錯覚に違いないのだが、確かに大きな吐息が聞こえた気がした。まるで永い眠りから覚めた得体の知れないものがドクンドクンと血を流し始めたように…。

それから1ヶ月ちょっと、夜の静寂を裂いて威風堂々としたねぶた灯籠は圧倒的な存在感を放ち動いた…。
長崎のしょうろう流しのようにねぶた人形にあの世の魂をのせ、川や海に流す風習の名残りと言われている海上運行。
ねぶた師にとって最高の栄誉である数々の賞を受賞したもの数台のみが船に乗せられ海の上を囃子や「ラッセーの」の掛け声とともに幻想的に流れていく。

…花火が夏の夜空を
       焦がす中を…

雪に閉ざされた長く暗い時間、溜め込んでいた北国の人々のエネルギーが短い夏を熱く燃やしきるように火の祭りは街を包み込んで終わった。

この威光と名声の「ねぶた師」竹浪比呂央師から
「衣さんとコラボレーションして服を作りませんか」
とありがたい話をいただいた。

ねぶたの上に花火のあがった作品を来年はぜひお目にかけれると思います。

※写真説明

(上)「頼政 御所に 鵺を射る」 制作者 竹浪比呂央師

(中)(下)原画より制作されたねぶた

「衣」旅行記~藤原編~2006.08.23

Epson001_1 ねぶた祭りを知っていますか?
青森県を訪れたことはありますか?
短い夏のひとときを躍動的に引き回されるねぶた。
設計画はなく、作者の構想にある武者の指先一本に至るまでを表現する針金に小屋の中に立ちこめる和紙のにおい、ろうのにおい、墨のにおい。
ひとつひとつが重なる毎に大きさを増す様な錯覚をも感じるねぶたの制作現場。この言い表わせない魅力にとりつかれ移り住んだ方との出会いで私はつい先日、青森のねぶたを見に行く旅に出ました。祭りの短い期間しか留めておけないねぶた。
光が灯ると魂が込められたかの様に目に飛び込む色彩にぐぐぐと迫りくる動き。全てにおいて圧倒されました。体の芯まで響く太鼓にお囃子。夏をのみ込む様な祭りの雰囲気も感動的ですが、描き込まれた墨の勢いに鮮やか、かつ古来の彩色。制作を支える人々、そしてそれを伝えてくださった方々。言葉にできないものを大きく感じました。
なぜだかまだ私の中のねぶたの光は消えていません。
皆さんもせっかく日本に生まれたからには一度はぜひ見てください!!

「衣」旅行記~禾本編~2006.08.20

皆さん、こんにちは。衣名古屋パルコ店店長の禾本です。梅雨も明け、か03_1 02_1 なりの猛暑ですが皆さんいかがお過ごしですか?

衣のお店に立っていると“やっぱりみなさん京都出身ですか?”とよく尋ねられることがあるのですが、意外に京都出身ばかりではなく三重・滋賀・奈良の他に、明石・静岡・愛媛・香川・鹿児島など色んな地域から集まっています。人もそれぞれ色んな顔を持っていて…それでも集まれば一つの「衣」としてまとまっています。そこが「衣」の素晴らしいところだと思います。
さて、“旅行記”ですが私の出身地である岡山へ帰省した時のことを書かせていただきます。
私の実家は久米郡美咲町という田舎町で新幹線や地下鉄など便利なものは走っていません。なので帰る時は一度岡山市内に出て、そこから1時間半電車に揺られて帰るか、もしくは大阪まで出て高速バスに2時間半乗って帰るしかありません。でも私にとってこの時間が一つの旅であり、楽しみでもあります。喧騒の都会の街から時間を追うごとに移り変わる田舎の風景がほっとさせてくれるひとときで顔に当たる風の香りまで“おかえり”と言ってくれてる気分になります。
今、名古屋に住んでいて地下鉄で行き来している私にとってこの時間がとても新鮮な気持ちにしてくれます。
皆さんも時間を気にせず、コトコトと揺られて旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。今回、実家に帰っている最中に出会った風景や私の田舎町の写真を撮ってきたので見てください。
この続きはお店でお話出来たらと思います。その時にはぜひ皆さんの旅行記も聞かせてください。

限定リメイクTシャツ2006.08.11

着込めば着込む程にいい味が出る衣定番の糸染めインディゴTシャツでP1030159リメイクTシャツを作りました。
その名も「あかずのヘンリーリメイクTシャツ」
抜染、ステッチ、刺し子の場所は一枚一枚違い、ボタンの大きさもそれぞれ色んな物が付いています。
重なり合った生地は手作業で縫い上げられ、自由に楽しく走る生きたステッチが一枚一枚のTシャツの表情をより味のあるものへと変えてくれます。
是非一度ご覧になってみてください。スタッフ一同心よりお待ち致しております。
数に限りがありますのでお早めに!!

「衣」旅行記~二宮編~2006.08.11

ご無沙汰しております。コロモール店長の二宮です。Epson001

「旅」とひとくくりに言っても、僕の心には7年半前の日帰り高知旅行が今も色濃く残っています。
あれはまだ愛媛の実家に住んでいて高校卒業を目前に控えていた1999年、春。親友二人と高知の四万十川に出かけました。
JR宇和島駅から高知の土佐大正駅まで。当初は汽車で片道一時間程の旅の予定でしたが、なぜか県境を前に途中下車…。
山と川しか無い様な所を6時間もかけて歩いて行ってしまいました。
なんで歩くことになったのかはっきり覚えていませんが、この時歩いた事こそが一番の思い出になっています。
山や畑の中、線路の上…そんな所を歩きながら卒業後の進路や好きな女の子タイプなど他愛もない話をしながら歩いたことが昨日のように今も浮かんできます。それはまるで映画の「Stand By Me」のような…これから待ち受けている世界の不安と期待を田舎の早春の風や光がなだめてくれた記憶があります。
あの時の旅は特に目的もなく、人に話すような旅ではありませんが、お金も計画性もなかったこの旅が、僕の青春の象徴のようでとても大切な思い出です。
その後、僕たち3人は卒業し、それぞれ別の道へと歩み始めました。
あれから7年半が経ち、3人で会う機会も少なくなりましたが、20代のうちにもう一度くらいこんな旅をしてみたいものです。

※写真は県境の西土佐村入り口にて…

「衣」旅行記2006.08.11

皆様と衣スタッフがもっと近づけるようにと第一弾は各店スタッフの自己紹介をしてきた気まぐれ日記。
無事、ひと回りすることができ、次のテーマは「衣」旅行記。
スタッフがおもむろに出掛け、その先で感じたことや想いを綴っていきたいと思っております。
第一回目はコロモール 二宮店長。
さて、どこに私達を連れて行ってくれるのでしょうか…。

2006.07.25

皆様初めまして。今年4月に入ったばかりの奥田です。P1030007
主に寺町店、時より他のお店にも出没しております。
私は京都の伏見生まれ、伏見育ち、今も伏見在住の24歳末っ子でございます。
そんな私が今ハマっている事は“音楽”そして“衣”です。
音楽は聴く事や観る事は勿論、唄う事も好きで最近は自ら歌い手として音楽をお届けする活動もしています。音楽を通じて思いがけない出会いや発見といったドキドキする気持ちが私を魅了させている要因になっているのだと思います。
最近、衣に居るとそんな気持ちにどこか似ている感じを覚えます。
衣の商品は華やかでうっとりしてしまう柄、シンプルで大胆なもの、怪しげで可愛らしい個性的なものが多く、また一点一点が手作りという事も衣の魅力であり、私は衣に入った時から感動しっぱなしの状態です。
新商品が入る度にいつも心躍らせながら広げて見ているのです。
「そういった自分が抱く思いをお客様にもぜひ味わっていただきたい」
そんな想いで毎日“衣”という舞台に立たせていただいております。ぜひ直接“衣”に触れていただき、体感しにいらしてください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

名古屋パルコ店の園原です2006.07.03

みなさんはじめまして、名古屋パルコ店スタッフの園原です。Photo_2
今回は好きなものについて書かせていただきたいと思います。
それは「歌」です。
小さい頃から歌が大好きで、小・中学時代はコーラスを、そして最近ではボイストレーニングにも通っていたほどです。聴くのはもちろんのこと唄うのも大好きなので、カラオケに行くと最低でも3~4時間は唄い続けています。
歌と同じくらい好きなのが「人と話すこと」です。お店に立たせていただくようになって、もうすぐ1年になりますが、「衣」を通してたくさんの方と出会い、お話しすることができ、充実した楽しい毎日を過ごしています。
実は私も1年前までは「衣」好きの一人でした。
6年前、京都を訪れた時に姉に連れて行ってもらったのが「衣」です。小さなお店に所狭しに並べられている服には、一枚一枚個性的な世界があり、一瞬にして虜になってしまいました。「衣」のモットーである“流行に流されない”の通り、そのときに出会ったTシャツは6年経った今でも活躍しています。あの時の私のように衝撃的な「衣」との出会いを、今、私がお手伝いできることをとても嬉しく思います。
名古屋方面にお住まいの方はもちろん、名古屋へ観光で来られた方も是非一度、名古屋パルコ店にいらして「衣」を体感してください。
心よりお待ちしております。
いつも名古屋パルコ店にご来店いただいておりますお客様、ありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いいたします。

三条店の岸田です2006.06.27

始めまして。三条店の岸田哲治と申します。P1030006_1
3月に大学を卒業してすぐに衣の仲間に入りました。大学では染織を学んでいたのですが 性格がのんびりしているので作品作りものんびりしたものでした。
芸術大学には色々な個性を持った人が集まってきます。その人達それぞれが自分の持っている想い、考え、心の内を形に変えてゆきます。
それは言葉では表わせないとても不思議な面白いものになり、またその人自身に見えてくる事を知りました。
卒業しても大学で学んだそれらを活かせる仕事に就きたいと思っていた時に衣と出会いました。
今はまだミシンの練習に追われる日々ですが、これからも衣に来てくださるお客様との一期一会を楽しみ、大切にして衣の一着一着の想いをお客様に伝えていけるように頑張ります。
それでは衣三条店でお待ちしております。

~衣箱~2006.06.26

日本昔話 ~衣箱~                 7月1日(土)~12日(水)Photo
昔話でよく登場する゛箱゛「浦島太郎」が竜宮城からお土産で渡されたのが玉手箱。「舌切り雀」でお土産にもらった大小のつづら…。小さな箱、大きな箱、重い箱、軽い箱いろいろな箱をご用意いたしました。今回、5千円以上お買い上げの方に、その中からひとつ箱を選んで頂いて、お土産としてお渡し致します。何が出てくるかは、開けてからのお楽しみ・・・。
是非、この機会にパルコ店にお越し下さい。
スタッフ一同心よりお待ち致しております。

※無くなり次第終了とさせて頂きます。

カテゴリー

アーカイブ